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良照と里鈴書き直し SURVIVOR 魂の殺害 第十二話 髪

良照と里鈴書き直し SURVIVOR 魂の殺害
06 /16 2017
良照は玄関のドアに背中を合わせながら鈴音の着替えが終わるのを、今か今かと待っていた。
とにかく彼女の機嫌を損ねてはいけない。
必要以上に失敗を隠したりしないで、普段通りに接すればいいのだ。
その逸る心が行動にも出てしまっており、五年前に上京した時に購入した爪先の部分の丸い黒い革靴の靴底で、トンカチで釘を打つみたいに黒ずんだ外廊下のコンクリを、何度も何度も踏み付けていた。
「良照さーん、着替え終わりましたー」
扉越しに間延びした声が聞こえてくる。
中に入ると、毛糸の真っ白いセーターに青のカラーパンツを履いた彼女の姿が目に映った。
小柄ではあるものの均整の取れた身体つきで、外に出歩いていても充分恥ずかしくない格好になっている。
一緒に暮らしている間、前に比べて太ったと頻りに呟いているが、数ヶ月前と比較すると程好い贅肉が付いて、女であることを意識させる身体つきだ。
「じゃあ、行きましょうか」
良照が促すと
「あっ、良照さん。……このままだとみっともないのでお願いできますか?」
髪を自らの髪をひょいとつまむと、鈴音は卑屈な笑顔をした。
それが髪を梳かしてほしいという合図だった。
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yuu_garakuta

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